JaNISSでは、Virtual Security Risk Management (SRM) Workshopをオンラインにて開催しました。JaNISS加盟団体やUNHCR、KCOK、陸上自衛隊等、世界各地から30名が参加しました。
【日時】
2023年9月11日(月)~13日(水) 13:00~17:00、14日(木) 13:00~17:30、15日(金) 13:00~18:00(計5日間)
【開催方法】
Zoomによるオンライン講義形式
【講師・ファシリテーター】
<講師>
Lynne Bethke 氏(InterWorks)
Rich Parker 氏(InterWorks)
<ファシリテーター>
加藤 真希 氏(平和村ユナイテッド)
巣内 秀太郎 氏(シェア=国際保健協力市民の会)
古川 千晶 氏(難民を助ける会)
山形 文 氏(プラン・インターナショナル・ジャパン)
道山 恵美 氏(JaNISS)
折居 徳正 氏(JaNISS)
【研修内容】
本研修は、現場で働く人道支援者や開発支援者たちが、直面する様々なリスクへの対応方法を学ぶことを目的に実施されました。最初の4日間は、講義とグループセッションを通して、安全・危機管理の基礎的な内容を学びました。最終日の5日目は、現場で危機的な事態が発生した状況を模したロールプレイを通して、学んだ内容を応用しました。
最初の4日間は、責任者が活動の必要性と職員の身の危険とのバランスを取るための技術や、脅威と危機の査定、危機管理計画と計画立案など、常にリスクにさらされている現場で従事する人には欠かせない重要な知識を身に付けました。シリア、トルコ、ミャンマー、アフガニスタン、日本など、世界各地からの参加者で構成されたグループセッションでは、闊達な議論がなされました。各々の体験を共有することで、多様なリスクの可能性を考慮することができました。
最終日の5日目は、シミュレーション用システムを用いて、ロールプレイを行いました。初めてのロールプレイに、最初は戸惑っているチームも見られましたが、参加者は徐々にチーム内での役割を認識し、ロールプレイ内で発生した危機的な事態に対して適切な対応を取るべく、奔走する姿が見られました。高度な技術を要するタフな作業ではありましたが、終了後には、「実践的かつ有益な経験だった」「自身の団体内で共有し、現場で生かしていきたい」といった前向きな声が聞かれました。