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中村 哲医師の銃撃死亡事件に関するコメント

2019年12月4日、ペシャワール会の代表、中村哲医師が武装した集団に銃撃を受け、懸命の治療の甲斐なく逝去されました。中村医師がこれまでアフガニスタンの人々に対して行ってきた人道的な支援に思いを馳せ、深い敬意と哀悼の意を表すると共に、ご遺族およびペシャワール会の関係者の皆様に心からのお悔やみを申し上げます。同時に、このような残忍な攻撃に対して、強い抗議を表明するとともに、事件の真相解明・実行犯の検挙が速やかに行われることを関係当局に要請します。

中村医師は過去30年以上にわたり、パキスタン、そしてアフガニスタンで最も脆弱な状況に置かれた人々に寄り添い、保健医療、衛生そして農業の分野で、現地の人々と手を携えて支援を継続してこられました。私たちは日本のNGOとして、このような理不尽な暴力に怯んで支援を絶やすことなく、及ばずながらも中村医師に倣い、貧しさゆえに克服が困難な環境を強いられている人々に、これからも寄り添い続けることが何よりも重要と考えます。

そのためには、現場のリスク評価に応じた安全管理の体制と、個々のスタッフの安全対策能力が、私たち支援団体には必要とされています。今回の悲劇的事件を受け、JaNISSは自らに課したミッションの重要性を再認識し、不安定な治安の下で生きざるを得ない人々に必要な支援を届け続けるため、NGOの安全管理の一層の強化に力を尽くして参ります。

NGO安全管理イニシアティブ(JaNISS)