JaNISSでは、現地派遣者向け研修をオンラインにて開催し、NGOスタッフや医療関係者ら29名が参加しました。
【日時】
2022年12月19日(月)~22日(木)14時30分~18時00分(計4日間)
【開催方法】
Zoomによるオンライン講義形式
【講師・ファシリテーター】
<講師>
福原 真澄 氏(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)
巣内 秀太郎 氏(シェア=国際保健協力市民の会)
<ファシリテーター>
山形 文 氏(プラン・インターナショナル・ジャパン)
加藤 真希 氏(平和村ユナイテッド)
折居 徳正 氏(JaNISS)
【研修内容】
前半2日間を「現場での安全対策」、後半2日間を「安全リスクの評価と管理」と題して、前半で途上国の現場での安全管理について主要な項目への理解深めた上で、後半で組織のミッション、事業の内容、活動地等に応じたリスク評価と対策を考えました。
グループワークでは架空の国を想定し、ドライブ計画の作成や女性スタッフの誘拐対応などのケースについて議論しました。後半2日間では更に、現場や事務所における脅威の特定や脆弱性の評価をグループごとに行い、それに基づいてリスク・マトリックスを作成しました。参加者はリスクを体系的に評価し、管理する方法を実践を通して身につけることができたようです。
また、講師や参加者からは、自身や自身の所属する団体の経験した危機的な出来事や危機管理の方法が聞かれました。コロナ禍で交流が難しい中、他団体のケースを共有して専門知識に基づく講師たちのフィードバックを得るというプロセスを通して、参加者は大いに刺激を受けた様子でした。
【参加者の声(一部抜粋)】
- 脅威やリスクの言葉の定義を整理できた。実際に手を動かしてリスク評価をしたことで勉強になった。
- 漠然と「危険」と認識していたものが、事象を細分化してより具体的に評価していく必要性を学ぶことができ、大変有意義なものになった。
- ワークショップを通して、経験を共有しながら考えを深める過程で知識が身につく実感があった。
- 知りたかった内容を十分知ることができただけでなく、ファシリテーターの方の取り組み方により、全体の雰囲気が終始和やか・発言しやすい状況で、とても参加しやすかった。
- グループワークを通じて、実際に駐在・出張している方の経験談を聞くことができて良かった。
- 個人のスキルや認識を高めるだけでなく、団体としてのボトムアップを図りたいと考えるきっかけになった。