JaNISSでは、日本体育大学保健医療学部救急医療学科にご協力いただき、ファーストエイド研修を開催し、JaNISS加盟/非加盟のNGOから22名が参加しました。
【日時】
2024年2月16日(金)10時00分~16時00分
【会場】
日本体育大学 横浜・健志台キャンパス
【講師】
鈴木 健介 日本体育大学 保健医療学部 准教授(救急救命士、HuMA)
【研修内容】
参加者には事前にeLearningにて傷病者評価と止血の基礎を学習してもらい、ファーストエイドの基礎を確認したうえで研修に臨んでいただきました。対面での開催ということもあり、参加者同士の交流や積極的な議論・質疑応答が見られました。
午前中は、傷病者評価や心肺蘇生法やターニケットを用いた止血の方法を実践を交えて教えていただきました。参加者は二人一組になり、相手の呼吸や脈の有無、回数を確認したり、呼びかけや指示に対する反応を観察したりしました。
午後は、VR(360度動画)を活用しながら、事象ごとのファーストエイドの実践を行いました。途上国における銃撃戦や自動車事故など、様々な場面を想定し、グループに分かれて実践しました。実践とフィードバックの繰り返しにより、参加者の動きが徐々に改善され、自信を持って行動する様子が見られました。
また、研修にあわせて販売している救急セットについて、専門商社の方に商品の説明を行ってもらい、通常では手に入らない止血剤等について知見を深めました。
研修中は日本体育大学保健医療学部の学生、大学院の皆様にご協力いただき、参加者からの疑問にも随時回答してもらったり、参加者一人一人への丁寧なフィードバックをいただきました。
【参加者の声(一部抜粋)】
- 参加したことで、実際にファーストエイドを実施する場面に遭遇したとしても、以前より自信を持って動くことができるようになったと感じた。
- 座学中心ではなく、体を動かしながら学ぶことができたのでとても楽しかった。特に胸骨圧迫については、知識として知っていても、実際に回数や圧のかけかたが正しいのか分からないでいたので、体感できたのはよかった。
- 先生のお話は大変わかりやすく、面白かった。学生に質問した際も、とても丁寧でわかりやすく教えて頂き、大変勉強になった。
- 受講者の反応を見ながら、柔軟に進めてもらえていることを感じられた。
- 講師が、こちらがうまくできなかったことも否定せず、次に正しく行動・対応できるように導いてくれたのが良かった。
- 深刻な状況の対応でも、楽しく学べるように配慮が感じられた。学生も真摯にこちらの質問・疑問に答えてくれ、頼もしく、前向きな気持ちになれた。
- 今まで受けた講習や研修の設備とは比べ物にならない充実した設備だった。