JaNISSでは、このたび国際医療福祉大学医学部公衆衛生学医学研究科和田耕治教授(公衆衛生学専攻)のご協力をいただき、主に感染症対策を中心とした国際協力NGOのための健康管理をテーマとした講座を初めて開催し、25名(含む事務局)が参加しました。
和田教授からは産業保健医としての知見と自身の駐在経験も踏まえつつ、主に途上国でり患可能性の高い感染症への対応について、参加者の事前質問に答える形で説明がありました。加えて、見落としがちになる麻疹、風疹といった日本でも流行の傾向がある感染症対策を確実にしたうえで派遣することが強調されました。
人道・開発支援従事者の一人ひとりが健康管理の当事者としての自覚を持った行動をすることに加え、人道・開発支援従事者を派遣する組織としては、何にも増して健康と安全が重要であるという方針のもと、冷静なリスク評価と対策(例:労災補償、当事者と組織間での覚書締結など)を、派遣前に講じることの重要性を強調されました。
終了後も多くの参加者が個別に相談をする姿があり、本テーマが人道・開発支援従事者本人および組織にとって関心が高いことが分かりました。