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【開催報告】2022年2月ファーストエイド初級研修

JaNISSでは、日本体育大学保健医療学部救急医療学科にご協力いただき、ファーストエイド初級研修をeLearning+オンラインにて開催し、JaNISS加盟/非加盟のNGOから19名が参加しました。

【日時】

2022年2月5日(土)13時00分~14時50分

【開催方法】

事前eLearning+Zoomによるオンライン講義形式

【講師】

鈴木 健介 日本体育大学 保健医療学部 准教授(救急救命士、HuMA)
小玉 響平 日本体育大学 大学院保健医療学研究科

【研修内容】

参加者には事前にeLearningにて傷病者評価と止血の基礎を自主学習してもらい、ライブ講義にてこれらの解説と質疑応答を行いました。参加者からは医療資源が限られる活動現場において、感染症を予防しながらファーストエイドを行う方法など、具体的な質問が寄せられました。また、ライブ講義の後半では、途上国でのファーストエイドを再現したVR動画(360度動画)を活用し、処置内容、機材、安全の確保についてグループに分かれて議論しました。参加者はVR動画を通してファーストエイドを追体験することで、様々な観点から理解を深めました。グループワーク後の質疑応答においては、多様なケースを想定した処置方法や普段の準備、心構えなど多くの質問が寄せられました。講師からは自身の経験を踏まえ、処置時の記録の重要性や、活動地域における医療に関する法的・文化的状況の把握、ファーストレスポンダーの精神的ケアの重要性についても言及いただきました。

【参加者の声(一部抜粋)】

  • どんなに想定、学んでいても実際の現場に遭遇した時に行動を起こすことができるのか、不安は尽きないですが、その不安を否定せずお話くださったことが印象的でした。
  • 救急救命を業務とされている講師二名から直接お話を聞けたので、経験から基づく詳細なファーストエイドの情報を伺えて、非常に楽しかったし勉強になった。またチャットでいつでも質問できるなど、オンラインで非常にスムーズに研修を行っていただいた。
  • 実践ができないのは残念だが、全国、世界どこからでも参加できるので、学びたいと思ったときに参加しやすかった。実践はなくても、知識として知っているのと知らないのとでは大きな違いがあると感じたので、参加できてよかった。
  • もっと沢山お聞きしたかったくらいです。鈴木先生から実際のご経験を踏まえた「本音」もお伺いできたことは、動画学習だけでは中々得られない貴重な学びにつながりました。
  • ワークショップで、現在駐在中の人とお話できたのはよかった。将来駐在に行く身としては、駐在先でどのような応急処置セットを準備するか、用具の使い方の把握は、駐在前にかならず認識しておきたいと思った。
  • ディスカッションの時間があったことで、自分事として考えることができました。
  • オンラインでは難しいライブ感や実際にやってみるという部分を、他の参加者と話し合う時間を持てたことで、少しカバーできた感じがします。
  • 大切なことを端的にまとめて話していただいたので、わかりやすかったです。また、質疑応答では、小さな疑問や質問も聞きやすく、丁寧に説明してくださりわかりやすかったです。生々しい事例も含めて話をしていただき、緊急事態での対応などイメージが浮かびやすかったです。
  • 今度は実技もいれて、さらに本格的にファーストエイドを学びたいと思いました。