本研修は、2日間で構成され、1日目は「善管注意義務と安全管理計画」、2日目は「セキュリティ・リスク管理」をテーマに実施されました。日本の市民社会の様々な役職のスタッフが、対面で危機管理・安全管理について学び合い、相互に経験を共有する貴重な機会となりました。
【開催目的】
従来の治安や事故、疾病等の危機管理に関する課題に加え、新型コロナウイルス感染症パンデミックに伴う渡航制限と感染対策、緊急時の対応、経済・社会的変動等にも対応する必要がある日本の市民社会組織が、危機管理・安全管理体制の見直しと新たな活動環境に対応したリスク評価・対策について相互に学び、経験を共有できる機会とする。
【日時】
2021年12月8日(水)、9日(木)9:00~16:30
【会場】
赤坂スターゲートプラザ(東京都港区赤坂)
【人数】
1日目:15人、2日目:13人
【講師】
UNHCR安全管理トレーナー養成研修修了者
古川 千晶 氏(特定非営利活動法人 難民を助ける会<AAR Japan> 事務局長)
市川 斉 氏 (公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会 地球市民事業課長)
◆研修の様子
講義に加え、個人/グループワーク、エクササイズ、ディスカッションをオンライン・オフラインの組み合わせによる『ハイブリッド形式』で実施した本研修。参加者同士の事例や課題の共有では相互に共感したり、グループエクササイズでは各々の活動を背景に盛り上がりを見せる場面があり、研修をとおした学びを得ただけではなく、参加者同士のつながりも研修成果と言えるような2日間となりました。
◆参加者の声
- 安全管理上の課題の1つである「他人事感」をどのように解決するかを考える機会となった。
- 学んだこと:PlanよりPlanning。自団体だけではできないことはネットワークを活用。
- 他団体の失敗事例、実施している安全対策、直面している課題など様々なケースを聞くことができた。
- もしもは平時にある、安全対策マニュアルは複数の職員で作成することが大事と言う事を学んだ。
- 安全管理リスクはゼロにはならないため、評価して管理するものと言う点を学んだ。
- 全体を通じて参加型のセッションが多く、またグループワークを中心に進んだので、積極的に参加するこができた。貴重な情報交換をすることができた。
- 総務と言う立場から事業実施担当者と安全管理について一緒に検討することの重要性を理解できた。またそのための共通言語を得ることができた。
- 第一線の講師からの話を聞くことができて、とても勉強になった。
- 資料がもう少し早めに共有されると読み込めたかと思うが、資料や教材などオーガナイズされた研修だったと感じる。